2011/11/03

ロゴ検出型自動CMカットプログラム logoGuilloとは

2016/04/03更新 (v2.12 準拠)

概要

「ロゴ検出型自動CMカットプログラム logoGuillo」は動画から放送局のロゴが表示されるシーンを検出することで自動的にCMを判別し、CMカットを自動で行うための情報を出力するフリーソフトウェアです。
*本ソフトウェアは個人的な研究として開発したフリーウェアです。そのため商用利用はご遠慮下さい。非商用目的であれば個人・団体を問わず無料で使用可能です。

出力した情報はAvisynthやAviUtlに加えMP4Boxやmp4chaps等でも利用出来るので、実際にCMカットをせずにCMスキップ用のチャプターを埋め込む使い方にも対応しています。また、出力を反転してCMのみ取り出す事も可能です。

検出に使用するロゴデータはAviUtl用のロゴ解析プラグインと互換性があるので、お手持ちのロゴデータの流用が可能です。
また、同梱のAviUtl用プラグインを使用するとlogoGuilloで出力したフレームリストを元にAviUtl上でCMのカット位置のフレームがマークされるので効率的な半自動CMカットが行えます。

動作原理

基本的にはロゴの有無を判定して本編とCMを判別します。ロゴ判定閾値等のパラメータの調整は局毎に一度、手動でCMカットした手本を与える事で教師付き機械学習により自動調整されます。
logoGuilloではロゴの検出に加え、シーン分析結果と字幕データ、無音フレーム情報を組み合わせたポスト処理を行う事で判定精度を上げています。
また安全側に動作する設計となっているので、本編かCMか判定が曖昧な場合には本編と見なす事で取りこぼしが極力発生しないようにしています。

・画像処理
・ 局ロゴの検出
・ シーンチェンジ検出
・ その他、シーン分析等

・テキスト処理
・ 字幕データの読み込み
・ 無音フレーム情報の読み込み

・ポスト処理
・ 本編/CMの尺やシーン分析結果を組み合わせた最終成形処理

主な機能

・CM位置情報の出力
・ 自動CMカットへの利用
・ 半自動CMカットへの利用
・ チャプター情報の出力(未CMカット用/CMカット後用)
・ CMのみの抜き出しへの利用

・字幕データによるポスト処理
・ NGワードでのシーン除外
・ キーワードマッチングによる特定パートの抜き出し

対応入力形式

本編にのみロゴが表示される動画

圧縮形式
・MPEG2 Video(*.m2v)
・DGIndexプロジェクトファイル(*.d2v)
等々
*本ソフトは動画をAvisynth経由で入力プラグイン( m2v.vfp/DGDecode.dll/ffms2.dll/LSMASHSource.dll /DirectShow Filter)を使用して読み込みます。
そのため、上記入力プラグインで読み込み可能な各種圧縮形式に対応しています。
また、AVSファイルをソースとして指定する事で上記以外のAvisynth対応の入力プラグインを使用可能です。

対応出力形式

.keyframe形式 :本編と判断された区間の開始フレームと終了フレームを順番に記述した形式です。TMPGEnc/AviUtl/atf02で使用できます。

Trimコマンド形式 :本編と判断された区間をAvisynthのTrimコマンドの形で記述した形式です。Avisynthスクリプトで使用できます。

.chapters.txt形式 :本編と判断された区間の開始時間と終了時間を順番に記述した形式です。CMカットせずそのままエンコードしたファイルに埋め込む用途を想定しています。

.chapters.txt形式(本編開始位置のみ) :本編と判断された区間の開始時間を順番に記述した形式です。CMカットせずそのままエンコードしたファイルに埋め込む用途を想定しています。

Avisynth Script形式:入力動画と音声を本編のみ切出し、YUY2形式で出力するAVSファイルを出力します。AviUtl ver 0.99k以降ならCMカット済の動画ソースとしてそのまま開く事が出来ます。音声は動画と同一ディレクトリ内の"拡張子抜き入力動画ファイル名.wav"から読み込みます。

最新版

現在のバージョンはv2.12です。

マニュアル類

仕様と動作環境及び制限事項

導入マニュアル

オプション一覧

FAQ

局毎の動作確認状況

logoGuilloの動作精度を上げる為の注意点

logoGuilloのログ(*_autoCutSummary.log)の読み方とCMカット結果の簡易チェック方法

logoGuilloの出力結果をAviUtlで確認し修正する方法(半自動CMカット)

MPEG2を再エンコードせずにCMスキップ用チャプター&字幕付の(m2v+aac).mp4を作成する

logoGuilloで検出パラメータ自動調整時に出力されるrawLmLvMap.csvについて
各局のロゴ検出値の解析結果や*.param内の各prmの値について

現在のMPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inの設定
m2v.vfpを利用する際の推奨設定です

logoGuillo v2.05の隠しオプションと隠し機能
デバッグ用の隠し機能についての説明

logoGuillo v2.03がAvast!にマルウェア扱いされるらしい
logoGuilloがアクセスするファイルの一覧など

logoGuilloの誤検出の件でカスペルスキーに問い合わせる
logoGuilloの誤検出の件でカスペルスキーから回答が来た
一部のアンチウイルスソフトにおけるlogoGuillo v2.05の誤検出について
*アンチウイルスの誤検出はv2.07でほぼ解決しました。(実行ファイルにファイル名などのプロパティ情報を追加しました。)

AMD製CPU環境における動作停止問題について
v2.03で修正しました

関連記事

AviUtlで手動CMカットした結果をAvisynth用のTrimコマンドにする方法

L字テロップを自動検出する方法を考える

logoGuilloの出力を加工してくれるスクリプトが登場


スクリーンショット


GUIフロントエンド

logoGuillo本体(CLI)

更新履歴

2011/10/30 v1.00  初公開
2011/11/06 v1.00b 補助アプリ(logoGuilloAUP.auf , atf02)を同梱しました。

2011/12/27 v2.00  大幅に変更 (v1.00とは互換性無し)
2012/01/14 v2.03  機能追加とバグ修正 (v2.00と後方互換)
2012/02/23 v2.05  機能追加とバグ修正 (v2.00-v2.03と後方互換)
2012/04/22 v2.06β ポスト処理系の機能追加 (v2.00-v2.05と後方互換)
2012/04/29 v2.06β2 テロップ検出漏れ対策 (v2.00-v2.06βと後方互換)
2012/05/06 v2.07 β版統合、小改良 (v2.00-v2.06β2と後方互換)
2013/04/07 v2.07b LSMASH対応 (v2.00-v2.07と後方互換)
2013/08/02 v2.08beta 無音情報対応 (v2.00-v2.07bと後方互換)
2014/04/05 v2.09 fps強制変換対応 (v2.00-v2.08bと後方互換)
2014/04/11 v2.10 AVS形式読込対応 (v2.00-v2.09と後方互換)
2016/04/03 v2.12 マイナーバグ修正、32bit版廃止 (v2.00-v2.10と後方互換)


開発日記

2011/10/24 初投稿
2011/11/29 logoGuillo開発近況
2012/02/12 logoGuillo開発近況(2012/02/12)
2012/04/25 logoGuillo開発近況(2012/04/25)
2012/06/24 logoGuillo開発休止のお知らせ
2012/09/23 著作権法改正案の施行に伴う当サイトの対応について