Avisynth用のGPUノイズリダクションフィルタ、FFT3DGPUにはNR後に若干甘くなった画を補正する為にシャープフィルタが搭載されていますが、このフィルタは縦方向と横方向で異なる強度に設定する事が出来ます。
そこで私は地上波の横1440ピクセルのソースをエンコードする際に、横方向には縦方向に比べ20%程度強くかけています。
ソースが1920x1080の場合は縦横同じですが
FFT3DGPU(sigma=1.7,beta=1 ,plane=0 ,bw=32 ,bh=32 ,ow=16 ,oh=16,bt=4 ,mode=1 ,degrid=1,interlaced=false ,wintype=2 ,precision=0,sharpen=0.125,svr=1.0,smin=6,smax=13)
ソースが1440x1080の場合は横に強くかけます
FFT3DGPU(sigma=1.7,beta=1 ,plane=0 ,bw=32 ,bh=32 ,ow=16 ,oh=16,bt=4 ,mode=1 ,degrid=1,interlaced=false ,wintype=2 ,precision=0,sharpen=0.125,svr=0.8,smin=6,smax=13)
何故1440ソースではこの様にする必要があるのかというと、再生時には以下の図のような事が起きるからです。
(16:9の)1440ソースは元々の映像を横方向に圧縮したものです。そのためピクセル縦横比は1:1の正方形ではなく、横に長い長方形のピクセルになっています。
しかし普通の液晶モニタは正方形のピクセルのため、再生時にはリサイズ処理が行われる事になります。
現在普及している横1920のモニタで再生した場合(図右上)、横方向にのみ拡大処理が行われます。
また、更に高解像度の横2560のモニタで再生した場合(図左下)でも、横方向には縦方向に比べてより大きく引き延ばされます。
1440x1080の状態で縦横同じようにシャープフィルタをかけてしまうと、再生時には横方向の解像度の低下が目立つ結果になります。
この横方向の解像度の低下を目立たなくする為に、横方向へ若干(20%)強めにシャープフィルタをかけています。
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