外観とスペック
ベンチマークするSDカード3種 |
写真中央が今回購入した
東芝 SD-T16GR6WA2 16GB class 10(裏面刻印:SH016GAA2BB、日本製)
です。スペックはRead:23MB/s、Write:19MB/s(パッケージ記載値)。
以前はSLCの物しか無かったのですが、最近はMLCに切り替わっているらしいのでベンチマークを取って検証してみます。
右側が比較用の
ハギワラシスコム HPC-SDH8G10C 8GB class 10(裏面刻印:SD-T08G、日本製)
です。色々とあったハギワラシスコムですが、この製品は東芝のOEMでSLC版白芝と同等品のはずです。
左側が比較用の
東芝 SD-M02G 2GB class4(裏面刻印:SD-M02G、日本製)
です。随分昔に購入しましたが安かったのでMLCだと思います。
今回用意したカードは全てプロテクトスイッチが黄色でした。黄色だと東芝製らしいです。(未確認)
測定環境
Windows 7 SP1 x64
CrystalDiskMark 3.0.1 x64
USBホスト:Intel Core i7-860 + P55
カードリーダ:サンワサプライ ADR-MLTKNBK
よくあるマルチカードリーダ |
カードリーダは安価なごく普通の製品です。
デジカメでの使用を念頭に置いている為、NEX-5Nでフォーマットを行い管理ファイルが書き込まれた状態で計測を行っています。
また、全てのSDカードがNEX-5Nで相性などの問題もなく正常に使用できました。
測定結果
ベンチマーク結果 |
・SD-T16G = 東芝 SD-T16GR6WA2(SH016GAA2BB)
・SD-T08G = ハギワラシスコム HPC-SDH8G10C(SD-T08G、東芝OEM)
・SD-M02G = 東芝 SD-M02G
・表中の速度は MB/s = 1,000,000 byte/s
SD-T16GR6WA2(SD-T16G)の結果をSD-T08G/SD-M02Gと比較
シーケンシャルリード・ライト共にパッケージ記載の公称値であるRead:23MB/s、Write:19MB/sには届いていませんが、SLCのSD-T08Gより若干遅い程度の速度が出ています。
Windowsでフォーマットを行い、高速性を謳ったカードリーダで測定すればもう少し速度が出ると思われます。
ランダムリードに関してもSD-T08Gより若干遅い程度で、そこまで差がついていません。
ランダムライトは明らかにSLC版(SD-T08G)と比べて遅いです。512KBで約32%、4KB(QD=1)で約60%、4KB(QD=32)で約55%の速度しか出ません。
ただ、ランダムリード(4KB)の結果が近いSD-M02Gと比べるとランダムライト(4KB)は2倍程度高速になっているので、コントローラ側で何らかの工夫をしていると思われます。
最後に
以前購入したSD-T08G(SLC)はやはり高速でした。また、今回購入したSD-T16Gはランダムライトの結果を見る限りMLCのようです。
シーケンシャルリード・ライト/ランダムリードに関しては気にするほどの速度差は有りませんでした。ランダムライトはコントローラ側で改善しているのか、遅いとは言っても半分程度の速度は出ます。少なくともデジカメでの使用に関しては特に問題無さそうです。
寿命が少し気になりますが16GBも容量があるのでウェアレベリングが効くと思っておきます。出来ればSLCモデルが欲しいところですが値段も安いのでMLCでしばらく行こうと思います。