現在運用中のAVSファイルのマスタに関しての記事です。AVSファイルだけ出しても分かりにくいので、先ずはエンコードの基本的なフローからご覧下さい。
エンコードの基本フロー
- (*.m2v + *.aac)を用意する
- (*.m2v + *.aac)に対するCMカット用のTrimコマンドを生成しておく
- 音声(*.aac)をFakeAacWavで疑似wavファイル化(*.wav)
- AVSに動画(*.m2v)と音声(*.wav)を読み込み、x264で動画をエンコード(*.mp4)
- AVSファイル内でCMカットした音声(*.wav)を出力
- CMカットした疑似wavファイル(*.wav)をFakeAacWavでaacに戻す
- x264でエンコードした動画(*.mp4)にMP4BoxでCMカット済aacをMUX
*FakeAacWavで疑似wavファイルを生成する段階で、ファイル名に記述されている音声と動画の時間差("* DELAY -*ms.aac")が処理されるので音ズレが発生しません。
コンセプト等
- 実写ソースは重たい上に縮まないので滅多にエンコードしません。その為、対象は24fpsソースのみです。
- インターレース解除の誤判定を防ぐ為、縞判定せず一律で処理します。
- 30/24混合や60iテロップ等の処理が面倒なので逆テレシネ処理で全て24fps化します。
- x264側でcrfを下げるより軽くノイズリダクションを掛けた方がサイズ対画質で良い結果が得られたので、輝度だけFFT系3DNRを加えます。
- シャープフィルタはNR処理による解像感低下の埋め合わせ程度に軽くかけます。
- 見栄えさせる為の色調補正やシャープフィルタの類は再生時に行うべきだと考えています。YC伸張はしません。