2011/10/28

x264での64bit/32bitのエンコード速度比較

普段から64bit版のx264でエンコードしていますが、ふと気になったのでベンチマークを取ってみました。
エンコード設定は普段使用している物(GPUフィルタなど色々と使用)を流用し32bit版と64bit版を交互に数回エンコードして最も速い結果を採用しています。

テスト環境
・Windows 7 SP1 x64
・x264 r2085
・Intel Core i7-860(定格)


x264での64bit/32bitのエンコード速度比較結果


シーン1(負荷の掛かる、かなり動きの激しいシーン)
32bit: 8.94 fps
64bit: 9.88 fps

10.5% 速くなりました。

シーン2(負荷の軽い、動きの少ないシーン)
32bit: 20.36 fps
64bit: 21.85 fps

7.3% 速くなりました。


フィルタ類を使用せず、純粋にx264の負荷が高い環境だと更に効果がありそうです。
10%の速度差というと少なく思われるかも知れませんが、CPUの周波数が1ランク上がる(2.8GHz -> 3.1GHz)程度の効果があります。
64bit環境でエンコードするなら是非64bitのバイナリを使いましょう。

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