2020/04/18

テレワークで買っておいてよかったもの等

ここ最近のコロナ禍でテレワークを余儀なくされていますが、買っておいて良かった物などを紹介します。

二酸化炭素センサーで換気状況を測定

ebayでSPIで制御できる安いCO2センサ(MH-Z19)が売っていたので、安いSTM32F103C8T6搭載マイコンボード(通称Black Pill)、SPIカラー液晶、その他環境センサー等々を組み合わせて二酸化炭素(+温湿度、気圧、RTC)計を作成しました。シリアルポート経由でPCロギング可能です。




この手のガスセンサはほんとに測定できているのか分からないうえに個人レベルで正確にキャリブレーションするのは難しい(既知の任意濃度の雰囲気ガス環境の用意が困難)ですが、現代のCO2環境濃度は約400ppmらしいので屋外に1時間程度放置した状態で400ppmとなるようにキャリブレーションしています。簡易キャリブレーションでも一般住宅の換気の目安としては十分でしょう。
実はMH-Z19の前にMOX方式のガスセンサCCS811も買っていましたが、どうもTVOCからの換算でCO2濃度を推定するらしく再現性のある結果を出せませんでした。CO2濃度の絶対値測定の用途ではサイズや消費電力の問題がなければMOX方式のガスセンサよりも赤外線方式のMH-Z19のほうが扱いやすいと思います。

Amazonで市販品の二酸化炭素計も売っています。



年始~GWの時期は寒いうえに花粉も入ってくるのであまり窓を開けたくないのですが、缶詰状態で密室作業していると明らかに二酸化炭素濃度が上昇していきます。
体感的には1200ppm以上になると頭がシャキッとしない感じがするので600ppm以下に落ちるまで換気するようにしています。


USBヘッドセットでWeb会議


オンライン対戦ゲームのボイスチャット(Discord)用に超軽量USBヘッドセット Sennheiser PC8 USBを三年程度使っていますが、最近のWeb会議でも役に立っています。

一対一の通話だとメリットが感じにくいですが、多人数で同時通話状態でマイクのS/Nが良くないと参加者みんなの環境ノイズが混ざり合って聞き取りにくくなります。
ノートPC内蔵のマイクだとノイズが多いうえに環境音やキータイプ音も入りがちですが、PC8 USBはノイズキャンセリングマイクなので環境ノイズが抑制されたクリアな音質で通話できます。比較的ゲインも高めにできるので自宅であまり大きい声で通話したくない人にも良いと思います。

アナログ接続ではなくUSBオーディオですのでノートPC側のアナログ入力の性能の影響を受けません。Windows 10の標準ドライバで動作し、差すだけで自動認識して使用できます。

ただしヘッドホン部分の音質は1000円ぐらいのイヤホン程度なので音楽を聴くのには向いていません。音楽を聴いたり宅録したい人は専用の製品を買いましょう。

WebカメラはノートPC内蔵のものを使用しています。こちらは写っていればよいだけなので画質は気にしません。


USB切り替え機でキーボードとマウスを共用


一組のキーボード・マウスを2台のPCで共有できるので、手元のボタン押しで自宅デスクトップ⇔会社支給ノートPCでの切り替えが可能になります。
これでビジネス向けノートPCのキーボード(とてもつらい)ではなく、ON荷重30gのリアルフォースキーボード+10ボタンロジクールゲーミングマウスの環境で仕事できるようになります。


モニタも切り替えられる切り替え機は接続端子の規格が限定されてしまう上に高いので、映像はモニタ側で切り替えます。

HDMIケーブル・HDMIセレクタでモニタを共用

ノートPCにHDMI出力がついており、モニタのHDMIポートも余っていたのでHDMIケーブルのみ新規購入しました。Amazonベーシックの1.8mと3.0mを買いましたが問題なく使用できています。

HDMIポートが足りなくても、ゲーム用に買っておいたHDMIセレクタ(FOSPOWERの4入力2出力&ノーブランドの4入力1出力)でノートPCやゲーム機からのHDMI出力をリモコンで表示切り替え可能です。

使用しているモニタが2560解像度だったのでHDMI接続しても1920でしか表示できませんでしたが、ノートPC側のIntelオンボードグラフィック設定画面のカスタム解像度で強制的に2560x1440/30p/CVT-RBを指定したらHDMI入力端子から2560で表示できました。(帯域の問題かリフレッシュレートは30Hzまでしか上げられませんでした)

HDMIとDVIは互換性があるので、モニタのDVIが余っている場合には変換アダプタで接続可能です。ただし、DVI-Dのシングルリンク相当となるので1920x1080までしか表示できない恐れがあります。

また最近のIntel系ノートPCならUSB Type-CポートからDisplayPort出力が可能な機種も多く、この場合は簡易な変換ケーブルでDisplayPort接続できます。
ただ最近のデスクトップPCのGPUは出力端子が殆どDisplayPort出力な一方で、古めのモニタだとDisplayPort入力が一系統又は無いことが多いです。貴重なモニタのDisplayPort入力をノートPC用に埋めたくないので微妙です。

現在は映像端子規格が過渡期で種類も多く、同一規格内でもバージョンで互換性があったりなかったり非常に分かりにくい状態になっています…。