GTX680からの主な変更点
プロセス:28nm→16nmFinFET
コア数:1536→2560
ベースクロック:1006MHz→1607MHz
メモリ帯域:192GB/s→320GB/s
メモリ:2GB→8GB
TDP:195W→180W
ボード長:約254mm→約268mm
演算性能的には2.6倍ぐらいなのですが、帯域幅は1.6倍止まりです。
ただメモリ圧縮の効果が出ているのかベンチや実ゲームだと概ね2~3倍程度の性能向上しています。
一方で消費電力が低減されているので16nmFinFETの実力が感じられます。
個人輸入して購入
定格で使用するので短くて外排気なFOUNDERS EDITION(ちょっと良いリファレンスボード)を選択。
購入したのはEVGAのGeForce GTX 1080 FOUNDERS EDITION(08G-P4-6180-KR)。
国内で買うと10万円近いですが、米Amazon.comから個人輸入したので$780ぐらいでした。
国内版で一般的な代理店の1年保証はないですが、EVGAなので3年間のグローバル保証が付きます。
Amazon.comからの日本への発送方法は配送日数で下記3つのグレードがありますが、今回は真ん中のExpedited International Shippingを選択してみました。
Standard International Shipping
Expedited International Shipping
Priority International Courier
配送業者があまり評判の良くないi-parcelでしたが、(トラッキングの反映は遅いものの)発送から約7日で特にトラブルもなく無事に手元に届きました。
国内の配送は佐川急便なのでトラッキング番号が切り替わるのですが、国内のトラッキング番号を知りたい場合は税関通過後にi-parcelに問い合わせる必要があります。
*馬鹿にされる事もある佐川急便ですが、青森県で国の重要文化財の運送に使用されたりします。
緩衝材はブリスターパック。付属品はドライバCD、謎ポスター・シール・エンブレム程度。 |
FOUNDERS EDITION(リファレンスボード)のメリット
・設計がNvidia公式
・外排気なのでPCケース内に熱が籠もらない
・ボード長が短い
FOUNDERS EDITION(リファレンスボード)のデメリット
・高い
・冷却能力がオリジナルファン上位モデルに劣る
外排気でとにかく安いボードが欲しい場合は、今のところ国内では玄人志向やASUSのオリジナルモデルが最安です。
GTX680との比較(外観)
金属パーツが増えて質感はアップ。 ボード長が少し長くなり、ANTEC Three Hundredではギリギリでしたが入りました。 外部給電端子は消費電力減で6pinx2から8pinx1になって配線しやすくなりました。 |
DVI端子が1つになって、DPが2つ追加。 開口部が増えてエアフローが改善してそうです。 DVIのアナログVGA出力は廃止されました。 EVGAだけかもしれませんが、全端子に保護キャップ付。 |
MSI Afterburnerでファン制御
オーバークロックはしませんが、リファレンスボードのファン制御は80℃を超えないようにする感じで余り積極的に冷却しない設定になっているので、ファン制御だけ別のツールでカスタム設定します。
似たようなツールとしてはEVGA公式のPrecision Xもありますが、前から使用していたMSI Afterburnerでファンを制御します。Nvidia系専門のEVGAと異なりRadeonでも使えます。
70度を超えないように制御する設定に変更 |
さいごに
個人輸入してみたGTX1080でしたが、高額商品なので不安はありましたが特にトラブル無く配送され換装できました。
性能も大幅に向上し、これならBF1も2560x1440最高設定で60fps以上出るはずです。
CUDAの性能も上がってはいますが、TITANやHPC向けのシリコンと異なりグラフィック性能重視の設計なので32bit浮動小数以外の精度の演算は苦手なようです。
最近のニューラルネットワークは8bitとか16bitとかの低精度の演算にしてその分速度とノード数を稼ぐのがトレンドらしく、その手の演算には余り向かないかと思いますが、VRAMが8GBあるのである程度大きなモデルも載せられて個人で遊ぶ分には活躍しそうです。