2012/06/08

NeuronDoubler 導入マニュアル

更新日:2014/02/23

NeuronDoublerの導入マニュアルです。(v3.20対応版)

0.想定環境

開発及び検証環境はWindowsですが、LinuxやMac OS X、Solarisでも動作すると思われます。(未検証)

1.ファイルを用意

以下の三点を用意して下さい。

NeuronDoubler
NeuronDoublerの本体です。

Java Runtime Environment (JRE)
NeuronDoublerの動作にはJREが必要です。 64bit OSを使用している方は64bit版を選択して下さい。 またセキュリティとパフォーマンスの為に、最新版のJREを推奨します。

2.インストール

2-1.JREをインストール
JREのインストーラを実行し、インストーラの指示に従ってください。

2-2.NeuronDoublerをインストール
NeuronDoublerを適当なフォルダに展開します。

3.起動用のコマンドファイルを作成

*Windows環境の場合は基本的にこの作業は不要です。[4.]に進んでください。
*また環境によっては*.jarファイルを直接実行しても正常動作可能な為、 [4.]に進んでください。

Java仮想マシン(JVM)に大きなヒープメモリ最大サイズを設定して NeuronDoublerを起動させるコマンドを作成します。
実際に使用されるメモリの量ではないので、物理メモリ搭載量に対し出来るだけ大きな値を設定して下さい。使用できるメモリが多いほど大きな画像を処理可能です。

但し32bit環境では2GB近いサイズを指定出来ない事に注意して下さい。
(例: -Xmx8000m = 最大ヒープサイズ8000MBに設定します)

Windows(64bit版)環境
同梱の下記ファイルをそのまま使用してください。
・ Run_for_Windows_64bit_16GB.bat
・ Run_for_Windows_64bit_8GB.bat
・ Run_for_Windows_64bit_4GB.bat

さらに大きなメモリを割り当てたい場合は以下の内容を記述したテキストをメモ帳などで作成し、拡張子*.batとしてNeuronDoubler_v*.jarと同じフォルダに保存して下さい。 -Xmxの値は環境に合わせて調整して下さい。

java -Xms1000m -Xmx8000m -d64 -server -jar NeuronDoubler_v*.jar

Windows(32bit版)環境
同梱の下記ファイルをそのまま使用してください。
・ Run_for_Windows_32bit_1000MB.bat
・ Run_for_Windows_32bit_1500MB.bat

*同梱のBATでは動作しない場合はBATの中身を編集し、 -Xmxの値を小さくしてください。

Mac OS X 環境 (未検証)
Mac OSに搭載されているJVMが32bit版か64bit版かは分かりませんが、上記Windows用の起動コマンドと同じ内容の物を下記リンクを参考に作成して下さい。
そろそろ始めてみる:macでバッチファイル実行

Linux/Solaris 環境 (未検証)
基本的に上記Windowsと同じコマンドをJVMに渡します。
/usr/local/jre/bin/java
のような場所にあるJVMに上記コマンドを渡せるようにして下さい。

4.NeuronDoublerを使用する

4-0. (3.)で作成したコマンドファイルを実行してNeuronDoublerを起動します。
*Windows環境の場合は、同梱のBATファイルから起動してください。
*OS(64bit/32bit)、搭載メモリ量によってBATファイルを選んでください。
*環境によっては*.jarを直接実行出来る場合があります。

*正常動作しない場合は[3.]の作業でコマンドファイルを作成してください。またNeuronDoublerでBATコマンドからのJVM起動が上手くいかない場合の対処法についても参照して下さい。

4-1. NeuronDoublerのGUI (v3.20)

機能は少なく、ポップアップヘルプが表示されるので簡単に使用できると思います。


4-2.出力ファイル形式を選択
・BMP:多くのアプリケーションで開けますが、サイズが大きいです。
・PNG:BMPに比べサイズが抑えられます。画質は同じです。

4-3.拡大方法を選択

・ネイティブ倍率で拡大
*余分な縮小処理が入らない為、最も高速で高画質です。
*倍率はx2/4/8/16/32が選べます。
*x4を指定した場合は縦横のサイズが4倍の面積16倍になります。

・指定幅へ拡大
・指定高さへ拡大
*指定サイズへの拡大は、画像の縮小も可能です。その場合は超解像処理でアップサンプリングした後、縮小処理を行います。

4-4.ファイルを選ぶ

拡大方法を選択すると、ファイル選択ダイアログが表示されます。最初は同梱のサンプル画像で試して下さい。
*Batch modeを有効にしておくと、複数のファイルを選択できるダイアログと確認画面が表示されます。連番ファイルを処理する場合はConstant (Manual)にチェックを入れて下さい。

・プレビューウィンドウが開いて超解像処理が始まります。(分単位での時間が掛かります)
・完了するとGUIの下の方にCompleteの表示が出ます。

*実行時のプレビューで経過時間(Elapsed)が増加しているのにStepが一向に増加しない場合はメモリが足りずに超解像スレッドが落ちている可能性があります。(v3.03以降ではコンソールに警告文表示)
コンソール経由で実行・確認し、できるだけヒープサイズを増やして下さい。(32bit環境の場合は1GB程度から順に)

4-5.処理が完了すると画像と同じディレクトリに処理結果が出力される


導入マニュアルは以上です。