2012/05/15

HP EliteBook 2760p Tablet PC (A2N94PA#ABJ)に64bitOS導入とメモリ増設ほか

前回のレビューの続きです。HP EliteBook 2760p Tablet PCにはDDR3-1333のSO-DIMM2枚を増設可能なので、4GBのメモリを2枚(合計8GB)増設しました。

当初は3000円程度のつり下げパッケージの物(CFDとかUMAXとか)にしようかと思いましたが、箱物と価格差が少なかったので、BUFFALOのD3N1333-4GX2/E(PC3-10600 4GB×2枚組)を購入。3980円でした。(2012/05/15時点の価格)


BUFFALOもCFDも同じメルコ系列ですが、BUFFALOの方がマシなチップが載っているだろうという期待を持って選択。




型番末尾のEは簡易包装(Eco?)のEでしょうか、白箱に黒字印刷の箱と帯電防止のプチプチに入っていました。
メモリモジュールはAssembled in Japanでしたが、チップ自体の製造国は不明です。
ELPIDA J2108BDBG-DJ-Fが片面8枚ずつ計16枚実装されていました。
日本製は高いので、銘柄が分かる場合でも私は妥協してPSCやNANYAを選択してしまいますが、たまにELPIDA製が手に入ると嬉しいですね。

メモリの取り付けとエラーチェック

メモリの取り付けはHPの公式説明ビデオ通りにやるだけで大丈夫です。ネジもねじ穴周辺にアイコンが印字刻印されているので分かりやすいです。ただしキーボードを固定している小さい爪の取り外しが固く、ビデオのように簡単にはいきませんでした。メモリ交換される方は本体に傷を入れないよう注意して下さい。
また、キーボードと本体を繋ぐフレキ2本のうち、キーに繋がってる方は外さなくてもメモリ交換可能です。トラックポイントのフレキは画像に示すような深さまで差し込めば大丈夫です。


本体裏のハッチを開けると、MiniPCI Expressスロットが余っていました。(赤枠)


海外モデルではオプションでHP hs2340 HSPA+ Mobile Broadband Module,HP un2430 EV-DO/HSDPA Mobile Broadband等が装着されるようです。未接続の同軸線は恐らく液晶右上のポップアップ式のアンテナに繋がっていると思われます。

SATAインターフェースに対応していればPCI Express Mini Card形状のSSDを別搭載して遊べそうですが、オプションにも無さそうな為望み薄です。MiniPCI ExpressカードタイプのSDカードリーダでも販売されれば活用できそうなのですが。

念のためメモリのエラーチェックを行いました。手持ちのMemtest86 v3.4aが動かなかったのでv4.0aをCD-Rに焼いて起動し、一晩回して5周クリアしたので不良無しとしました。


2760pの2つのスロットがちゃんとデュアルチャネルで動作するのか不安だったのですが、WikipediaによるとDDR3-1333の1チャネルの帯域は10.667(GB/s)との事ですので、Memtest86のMemory:20396(MB/s)の表示が正しければデュアルチャネルで動いていると言えそうです。

元々取り付けられていたメモリはELPIDA製でした。
ELPIDAの台湾製2GBのDDR3-1333メモリ、EBJ20UF8BCF0が一枚実装されていました。


チップも台湾製でした。
ELPIDA J2108BCSE-DJ-Fが片面4枚ずつ計8枚実装されていました。

画面が回転できなくなった問題が一応解決

前回、タブレットモード時に画面の回転が0度と270度以外選択できなくなる現象(画面回転ボタンも効かない)に悩まされましたが何とか解決しました。

Program Files以下のHP Hotkey Supportディレクトリ内にあるScreenRotationCPUI.exeというソフトウェアを実行する事で、Intel配布のグラフィックドライバでグラフィックオプションから無事に回転できるようになりました。

ScreenRotationCPUI.exeを実行すると「画面の回転」というタイトルのウィンドウが開き、[HPによる初期設定の画面の回転を利用]と[加速度センサーを使用して自動的に画面を回転]の二つのチェックボックスが表示されます。
ここで初期設定の~方を選択してOKすると無事に回転できるようになりました。

また、加速度センサーを~を選択すると、所謂普通のタブレットのように画面を傾けるだけで天地が正しい方向に画面の向きを変えられます。推測ですが加速度センサーはHDDの衝撃検知(HP 3D DriveGuard)用の物を共用していると思われます。

Windows 7 64bit版をインストール

特に何の問題もなく64bit版のWindows 7を導入できました。上記の画面の回転で悩んだ以外は今のところ問題ありません。
製品に同梱されているApplication and Driver Recovery DVDに64bitドライバも含まれているようです。

クリーンインストール後、上記ドライバリカバリDVDで基本的なソフトウェアを導入、HP Softpaq Download Managerをインストールして更新チェックし必要なソフトウェアやアップデートを入手するのが楽だと思います。

また、OSとデータ用のパーティションを分けたかったのですが、初期状態では以下のような構成になっていました。

・SYSTEM 300MB
・OS
・HP_RECOVERY 確か9GBぐらい
・HP_TOOLS 5GB

この状態で既にパーティションが4つあるので、OSとデータを分けるにはダイナミック・ディスクに変換する必要がある為、HP_RECOVERYを削除して以下の構成にしました。

・SYSTEM 300MB
・OS
・DATA
・HP_TOOLS 5GB

特にHP_RECOVERYのバックアップは取りませんでしたが、メーカ出荷状態に戻すのでなければ何とかなると思います。

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