去年Intel NUCを買ったものの記事投稿するのを忘れてたので備忘録がてら投稿します。
Intel NUC キット NUC8i7BEH (BOXNUC8I7BEH)
仮想マシンだけじゃなくて実機でもLinux走らせて勉強する用に購入。以前にAMD Ryzen 2400G+Ubuntuで組んだ時はグラフィックドライバ周りで苦労したので、今回のLinux環境としては手堅いIntel CPU搭載で、とにかく小型で邪魔にならないNUCを選択してみました。
第8世代NUCキットの最上位モデルで、Core i7-8559Uを搭載してそこそこ高速かつ小さいベアボーンキットです。SSDとメモリ、OS(とAC電源ケーブル)を別途用意すれば完成です。
主なスペック
・Core i7-8559U(4C8T 2.7-4.5GHz L3$8MB 28W Coffee Lake-S)
・Intel Iris Plus Graphics 655(eDRAM128MB搭載)
・DDR4-2400 MHz 最大 32GB (16GB×2 SO-DIMM)
・intel I219-V Gigabit LAN / Intel Wireless-AC 9560 IEEE 802.11 ac 無線LAN
・Bluetooth 5
・HDMI2.0 / DisplayPort1.2 over USB Type-C
・M2.SSD(2242/2280、PCIe X4)
・SATA 2.5 x1 (最大9.5mm厚)
正面には赤外線受信ポート、HDDアクセスランプ、USB3.1 Gen2 Type-Ax2(黄色いほうは充電対応)、イヤホン兼マイク端子、電源ボタン。左右の小さな穴はマイクです。
背面は電源コネクタ(ACアダプタタイプになってます)、フルサイズHDMI2.0、GbE LAN、USB3.1 Gen2 Type-Ax2、USB3.1 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3、DisplayPort1.2 over USB Type-C対応)
左側面はケンジントンロックとmicroSDカードスロット(microSDXC、UHS-I)
右側面はインターフェースなし。
内部の写真は撮り忘れてて無いのですが、底面側からネジを外したらSSDとメモリを取り付けて再度蓋をするだけです。自作PCやノートPCの分解組み立てをしたことがある方なら特に難しいことはありません。
PC4-19200(DDR4-2400) 16GB×2枚 Crucial by Micron D4N2400CM-16G
i7-8559Uの公称上限のDDR4-2400で信頼のMicron製、メモリ容量が欲しかったので最大の32GB搭載しています。Intelはメモリ相性がシビアではないので、購入時点で2枚セットより安かった単品売りを2枚購入しました。
Memtest86でHammer test含めて4周フルエラーチェックしましたが、エラーや相性などの問題もなし。
※MemtestからフォークしたMemtest86+は既に更新停滞していて、現行のUEFI環境でメモリテストするならPassmarkに売却後に同一名称で新開発された無料版のMemtest86が良いみたいです。
WD 内蔵SSD 2.5インチ 250GB WD Blue 3D SATA3.0 WDS250G2B0A
一度ブートしてしまえば特にストレージの速度は必要なかったのでM2.SSDではなくSATA SSDを購入。
TLCでも3D NANDのWD Blueを選択しています。
容量も120GBもあれば十分だったのですがWDのBlueは最低250GBからでした。
BUFFALO 電源ケーブルDELL/HP用3ピンソケット(メス)⇔2ピンプラグ(オス)2m BSACC0820BKA
ベアボーンキットにACアダプタやVESAマウントプレートは付属していますが、プラグだけは別売りなので購入。
いわゆるノートPC用のアダプタによく採用されているミッキープラグです。(メガネ型と間違えないように注意)
Ubuntu Desktop 日本語 Remix
OSはLinuxが必要だったのでUbuntu 18.04 LTS(日本語 Remix)を選択。
Ubuntu 日本語 Remix
BIOSのアップデート
Intel CPUのSpectreとMeltdown系の脆弱性への対策用にBIOSアップデートが出ていますので、必ず更新しておいたほうが良いです。
2020/03/09にも「Updated BIOS code for security fixes.」の更新版BIOS(BIOS Version 0078 - BECFL357.86A.0078.2020.0309.1538)が公開されています。
インテル® NUC キット NUC8i7BEH 用のダウンロード
USBメモリ(NTFSでもOK)にBIOSのイメージファイルを入れて、BIOSのPOST画面でF7を押すと簡単に更新可能です。
使用感
特にLinux環境でのドライバや安定性周りでのトラブルもなく使用できています。
速度的には第4世代i7のデスクトップ向けCPU上位(i7-4790K)程度の性能があるようです。
重たいビルドなどをするとファンが高速回転することがありますがそれほど気になりません。
使用感としてはモバイル系ノートPCの上位モデルに近いです。
モニタやキーボード切り替え機などの環境が既にあれば、同程度の性能のノートPCより弄りやすく低価格なので、モバイルが不要な用途にはお勧めできます。